生保業界の恐るべし伝統!
生保業界の中でも、特にニッセイや第一生命など国内生保の多くは、古くから「職域販売」を展開して来ました。
保険の職域販売とは、企業が出入りを許可した保険会社のセールスが、お昼休みや夕方など、企業側の社員に手が空いた隙間を狙って近づき、保険提案を行う営業スタイルです。
なぜ、企業が国内生保に門戸を開放しているかと言うと、大手企業の大多数は、国内生保が株主になっていたり、資金調達先であったり、ビルのオーナーだったりするなど、何らかの関係になっていますので、無碍に断ったりする訳にもいかず、企業側からしても社員がまとまることで割引が適用されたり、給与天引きに伴う「事務手数料」が入るからなのです。
国内生保のセールスにしてみれば、直接、社員と話せるアドバンテージを得られる訳ですから、仕事としては、かなりやり易いはずです。
また、忙しい社員ほど他社の保険商品と比較検討する時間がないので、ある意味、簡単に堕ちると言われています。
要するに、社員に対して如何にして気を引くかが勝負の分かれ目ですから、必然的にプレゼント攻勢になってくる訳です。
小生もFPになる遥か以前、信販会社に勤務していた当時、結婚したとき、第一子が生まれたときなど、節目のときには必ずと言ってよいくらいアプローチがあり、ついに第一子が生まれた際に、出産プレゼントを持参して来られ、見事、落ちた一人に計上された次第です。(苦笑)
FPになってから、自分の加入している保険を診断した結果、見事、当時のキャンペーン商品に引っかかっていたことが分かりました。
*保険会社のキャンペーン商品は、お客様に損をさせても、自社の利益を最優先する商品のことです。
ですから、多少、プレゼントで先行投資しても、保険が成約できれば取り返しできるとソロバン勘定するわけです。
このように赤裸々に表現すれば、読者の中にも結構思い当たる方も多いと思いますよ。
大手の家電量販店に勤務している長男や、大手IT企業に勤務している娘婿ですら、職場でアプローチを受けており、親父がFPをしてなかったら簡単に堕ちていたと言っていたくらいですからね。
独立系FPの間では、保険は「義理、人情、プレゼント」では加入するなと言われていますが、そのFP資格の認定試験を行っている日本FP協会ですら、倫理規定に「公平・中立」を謳いながら、実情は生保各社が賛助会員になっているが故に、他社比較せず自社商品のみ販売する企業FPの活動には黙認を通しています。
我が国は、資本主義経済であるが故に、力関係が大きく左右するのは致し方ないことですが、それだったら、ミエミエに綺麗事を明記しない方が自然だと思うのですがねェ。
まあ、これだけ、黒を白だと言わすことができる生保業界は、恐るべき伝統を保持していると言えます。
消費者の方も、保険内容は何であれ、加入した限りは「自己責任」ですから、あの時、こうすれば良かったと後悔しても後の祭りなのです。
予防するには、自ら保険の知識を持ち、商品を比較検討する時間を捻出させるか、時間がなければ、小生など保険会社に対してしがらみのない独立FPに、有料にはなりますが、納得がいくまで説明を受けられることをお勧めします。
小生の場合、FP協会に対しても、遠慮もしがらみもありませんので、ご安心ください。
〈産経新聞報道より抜粋〉
「勧められるまま」生保契約45%
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生命保険に加入する際、半数近くの約45%の人は他の商品と比較していないことが、販売実績の優秀な生保営業職員が会員のMDRT日本会が実施したアンケートで24日までに分かった。特に20代男性は比較せずに生保に加入している割合が6割近くに達しており、「勧められるまま、受動的に契約している」(MDRT日本会)実態が浮き彫りになった。ただ、50代、60代の女性は半数近くが自分で調べて加入している。アンケートは昨年12月にインターネットで、全国の20代から60代の既婚男女520人を対象に実施した。
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